2026年10月9日、映画『バイオハザード』が日本で公開されました。カプコンの人気ゲームを原作にした映画は何本も作られてきましたが、今作はこれまでのシリーズを引き継がない、まったく新しい一本です。監督は、ホラー映画『バーバリアン』『WEAPONS/ウェポンズ』で注目されたザック・クレッガー。この記事では、これから観る人に向けて、結末に触れずに作品の輪郭をまとめます。
作品データ
日本公開: 2026年10月9日(金) / 上映時間: 94分 / 映倫区分: R15+ / 配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督: ザック・クレッガー / 脚本: ザック・クレッガー、シェイ・ハッテン
出演: オースティン・エイブラムス、ザック・チェリー、カーリー・レイス、ポール・ウォルター・ハウザー
予告編
動画: YouTube「ソニー・ピクチャーズ 映画」公式チャンネル
日本では劇場公開中です。動画配信サービスでの配信は、まだ発表されていません。シリーズ初の「Filmed For IMAX」作品で、IMAXでの上映もあります。
あらすじ(結末には触れません)
雪山の病院へ、最後の配達
舞台は、コロラドの雪深い山あいにある町、ラクーンシティ。医療品の配達を仕事にしている青年ブライアン(オースティン・エイブラムス)は、閉店間際に急ぎの仕事を押しつけられます。中身の分からないケースを、町の総合病院まで届けてほしい。
ブライアンには、ほかにも頭の痛いことがありました。恋人のミシェルから、妊娠したと告げられたばかりなのです。気持ちの整理がつかないまま、彼は夜の山道を車で走り出します。
町に起きていたこと
その途中、ブライアンは道に飛び出してきた女性をはねてしまいます。助けようとした彼が目にしたのは、もう人とは呼べなくなったものの姿でした。
町では、すでに何かが広がっていました。病院へ向かう道のりは、襲いかかってくる感染者たちから逃げ、隠れ、戦いながら進む、一夜のサバイバルになります。届けるはずのケースの中身は何なのか。それを待っている病院では、何が起きているのか。
物語は、ブライアンが病院を目指す一本道を、ほぼ途切れることなく追いかけます。過去と現在を行き来する仕掛けはなく、ゲームを一面ずつ進めていくような作りです。
キャスト
- ブライアン … オースティン・エイブラムス。医療品の配達員
- カール … ザック・チェリー。製薬企業アンブレラ社の研究者
- マキシン … カーリー・レイス。アンブレラ社の警備担当
- ポール … ポール・ウォルター・ハウザー。アンブレラ社の研究者
主演のオースティン・エイブラムスは、クレッガー監督の前作『WEAPONS/ウェポンズ』にも出演していました。
ゲームを知らなくても楽しめる理由
主人公は、ゲームに出てこない一般人
これまでの映画では、ゲームの人気キャラクターがたびたび登場してきました。今作の主人公は、ゲームには出てこない、ごく普通の配達員です。特殊部隊の隊員でも警察官でもない人が、訳も分からないまま地獄に放り込まれる。観客は主人公と同じ目線で、何が起きているのかを知っていくことになります。
舞台は、あの「ラクーンシティ事件」の裏側
物語の舞台は、ゲーム『バイオハザード2』(1998年)で描かれた、ラクーンシティでのウイルス流出事件と同じ時期です。ゲームの主人公たちが戦っていたころ、町の別の場所で、別の誰かがどう生き延びようとしていたのか、という語り方になっています。
監督は、ゲームのキャラクターの物語は、ゲームの中で語られているから、という趣旨の説明をしています。ゲームのファンは「あの事件の裏でこんなことが」という楽しみ方ができ、知らない人は一本の独立したホラー映画として観られます。
これまでの映画シリーズとの違い
『バイオハザード』の実写映画には、これまで大きく2つの流れがありました。
- ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のシリーズ(2002〜2016年、全6作) … ゲームにはいない主人公アリスが活躍するアクション映画
- 『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(2021年) … ゲーム1作目と2作目の物語を、1本にまとめて映画にした作品
今作は、どちらとも物語のつながりがありません。いちばん大きな違いは手ざわりで、アクションよりも「怖さ」を正面から描いたホラーになっています。海外の批評では、怖さと笑いの配分の上手さが高く評価されました。
評価
アメリカでは2026年9月に公開されました。批評を集計するサイトでは、Rotten Tomatoesで批評家の支持率96%、Metacriticで79点で、シリーズでいちばん評価の高い作品になっています(2026年10月時点)。興行収入も、世界でシリーズ最高を記録したと報じられています。一方で、筋立ての薄さを指摘する声もあります。
観る前に知っておきたいこと
- R15+です。 15歳未満は観られません。流血や身体の損壊など、刺激の強い描写があります
- 上映時間は94分。 短めで、最初から最後まで緊張が途切れない作りです
- 予習は不要です。 ゲームも過去の映画も知らなくて大丈夫です
- 吹替版もあります。 字幕と吹替を選べます
あわせて遊ぶなら
今作と同じ「ラクーンシティ事件」を描いたゲームです。映画のあとに遊ぶと、町の別の場所で何が起きていたのかが分かります。
『BIOHAZARD RE:2』(PS4)
1998年の『バイオハザード2』を作り直したゲーム。新人警官レオンと女子大生クレアが、ウイルスが広がったラクーンシティから脱出を目指します。今作の映画と同じ時期・同じ町の物語です。
→ 作品の配信状況: 『バイオハザード』(2026年)はどこで見れる?