マーベル・スタジオの新ドラマ『ヴィジョンクエスト』の配信が、2026年10月14日(水)にディズニープラスで始まりました。第1話と第2話が配信中で、以降は毎週水曜に更新されます。主人公は、アベンジャーズの一員だった人造人間ヴィジョン。『ワンダヴィジョン』(2021年)の続きにあたる物語です。これから観る人に向けて、これまでの経緯と予習の順番を整理します。過去作の結末に触れる部分は折りたたんであります。
作品データ
配信: ディズニープラス独占 / 全8話
企画・製作総指揮: テリー・マタラス(『スター・トレック: ピカード』)
出演: ポール・ベタニー、ジェームズ・スペイダー、ルアリ・モリカ ほか
予告編
動画: YouTube「マーベル公式」公式チャンネル
配信スケジュール
初回は2話同時、その後は毎週水曜に更新されます。
- 10月14日(水) … 第1話・第2話
- 10月21日(水) … 第3話・第4話
- 10月28日(水) … 第5話・第6話
- 11月4日(水) … 第7話
- 11月11日(水) … 第8話(最終話)
※2026年10月12日時点の情報です。最新の料金・配信状況は各サービスの公式サイトでご確認ください。配信日は変更されることがあります。
どんな物語か
公式のあらすじをまとめると、こうなります。
再起動されたヴィジョンは、自分を兵器として利用しようとする者たちから逃れ、身を隠して暮らしています。自分は何者なのか。その答えを探すなかで、彼は自分のプログラムの内側にいるAIたちと対話を重ねます。そのなかには、かつての宿敵ウルトロンの姿もありました。
やがてヴィジョンに懸賞金がかけられます。彼は、謎の少年トーマス・シェパードとともに逃げることになります。その少年は、ヴィジョンの息子の生まれ変わりかもしれない存在でした。
キャスト
- ヴィジョン … ポール・ベタニー
- ウルトロン … ジェームズ・スペイダー(『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以来の再演)
- トーマス・シェパード / トミー … ルアリ・モリカ
- パラディン … トッド・スタシュウィック
- ジョカスタ … ティニア・ミラー
- ジャーヴィス … ジェームズ・ダーシー
- フライデー … オーラ・ブレイディ
- イーディス … エミリー・ハンプシャー
ジャーヴィス、フライデー、イーディスは、いずれもトニー・スターク(アイアンマン)が使っていたAIの名前です。これまで声や画面表示だけだったAIたちが、人の姿で登場するのが今作の特徴です。
なお、ワンダ役のエリザベス・オルセンの出演は発表されていません。
そもそもヴィジョンとは
ヴィジョンは、複数の要素から生まれた人造人間です。
- 体を作ったのは、敵であるAI「ウルトロン」
- 心の土台は、トニー・スタークを支えていたAI「ジャーヴィス」
- 命を与えたのは、額に埋め込まれた「マインド・ストーン」
つまりヴィジョンの中には、最初からウルトロンとジャーヴィスの両方がいます。今作で「プログラムの中のAIたちと対話する」という設定は、ここから来ています。
これまでの経緯
過去作の結末を含むおさらいを読む(ネタバレあり)
誕生: 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)
トニー・スタークが作った平和維持AI「ウルトロン」が暴走し、人類を滅ぼそうとします。ウルトロンは自分のための完璧な体を作りますが、アベンジャーズがそれを奪い、ジャーヴィスを移植。こうしてヴィジョンが生まれました。ヴィジョンは最後に、ウルトロンの最後の一体を自らの手で消し去ります。
死: 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)
ヴィジョンはワンダ・マキシモフと恋に落ちます。しかし額のマインド・ストーンをサノスに狙われ、石を奪われて命を落とします。
二人のヴィジョン: 『ワンダヴィジョン』(2021年)
悲しみに耐えられなかったワンダは、魔法で町ひとつを作り変え、その中に「ヴィジョンのいる幸せな家庭」を生み出します。このヴィジョンはワンダの記憶と魔力から作られた存在で、双子の息子ビリーとトミーも生まれました。
一方、政府系の組織は、回収したヴィジョンの遺体を兵器として再起動していました。全身が白い、記憶を持たないヴィジョン。通称「ホワイト・ヴィジョン」です。
終盤、二人のヴィジョンは対峙します。ワンダが作ったヴィジョンは、白いヴィジョンの中に眠っていた記憶を呼び覚まします。白いヴィジョンは、自分がヴィジョンであることを認め、どこかへ飛び去りました。そしてワンダが魔法を解くと、ワンダが作ったヴィジョンと息子たちは消えてしまいます。
息子たちのゆくえ: 『アガサ・オール・アロング』(2024年)
『ワンダヴィジョン』に登場した魔女アガサが主人公のドラマです。消えたはずの双子の一人、ビリーの魂が別の少年の体に宿っていたことが明かされます。ビリーは、もう一人の兄弟トミーの魂を探し始めます。
『ヴィジョンクエスト』が引き継ぐもの
今作の主人公は、飛び去った白いヴィジョンです。彼は記憶を取り戻しましたが、それは「知っている」だけで「感じた」わけではありません。ワンダを愛した記憶はあるのに、その感情は自分のものなのか。人間らしさを取り戻す旅が、今作の軸になります。
そして、行動をともにする少年トーマス・シェパード。原作コミックでは、トミーが生まれ変わった姿の名前です。『アガサ・オール・アロング』でビリーが探し始めた兄弟が、ここで父と出会うことになりそうです。
予習するなら、この順番
時間に合わせて3つのコースを用意しました。いずれもディズニープラスで配信されています。
最短コース(約6時間)
- 『ワンダヴィジョン』全9話 … これだけは必須です。今作の直接の前作にあたります
しっかりコース
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 … ヴィジョンとウルトロンの誕生
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 … ヴィジョンの死
- 『ワンダヴィジョン』
- 『アガサ・オール・アロング』全9話 … 息子たちのその後
余裕があれば
- 『アイアンマン』(2008年) … ジャーヴィスが初めて登場します
- 『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』 … ヴィジョンとワンダが近づいていく過程
製作陣は今作を、『ワンダヴィジョン』『アガサ・オール・アロング』に続く三部作の最終章と位置づけています。企画のテリー・マタラスは、とくに『ワンダヴィジョン』の続編としての性格が強いと語っています。迷ったら、まず『ワンダヴィジョン』を。
注目したい点
- ウルトロンは敵なのか。 今作では人間の姿で登場すると伝えられています。ヴィジョンの「生みの親」でもある存在との対話が、どこへ向かうのか
- AIたちが人の姿で現れる意味。 声だけだった存在に顔がついたとき、ヴィジョンの「自分は機械か、人か」という問いはどう変わるのか
- 父と子の物語になるのか。 ヴィジョンには、トミーと過ごした記憶は「記録」としてしかありません。それでも父になれるのか
配信が始まったら、内容を踏まえた記事を追って公開する予定です。
