2026年11月3日、山崎貴監督の最新作『ゴジラ-0.0』が公開されます。前作『ゴジラ-1.0』でアカデミー賞の視覚効果賞を受賞した監督は、これまでどんな映画を撮ってきたのか。デビュー作から最新作までを年代順に整理します。10月23日・30日には「金曜ロードショー」で2週連続の放送もあります。
プロフィール
1964年、長野県松本市生まれ。映像制作会社「白組」に所属(2026年10月時点)し、VFX(視覚効果)の仕事を経て、2000年に『ジュブナイル』で監督デビューしました。監督・脚本・VFXを一人で兼ねることが多いのが特徴です。
最新作『ゴジラ-0.0』
動画: YouTube「東宝MOVIEチャンネル」公式チャンネル
2026年11月3日(火・祝)公開。『ゴジラ-1.0』の2年後を描く直接の続編で、監督・脚本・VFXを務めます。邦画で初めての「Filmed For IMAX」作品です。
テレビで観られる2作品
「金曜ロードショー」(日本テレビ系)で、『ゴジラ-0.0』の公開を記念して2週連続で放送されます。
- 10月23日(金)21時 … 『ALWAYS 三丁目の夕日』
- 10月30日(金)21時 … 『ゴジラ-1.0』(本編ノーカット)
※2026年10月12日時点の情報です。最新の料金・配信状況は各サービスの公式サイトでご確認ください。放送予定は変更されることがあります。
作風: 3つの特徴
1. VFXを「見せ場」ではなく「暮らしの背景」に使う
山崎監督はVFXの出身ですが、CGを派手な場面だけに使いません。『ALWAYS 三丁目の夕日』では、建設途中の東京タワーや昭和33年の街並みをCGで作りました。観客が見ているのは特殊効果ではなく「あのころの町」です。『ゴジラ-1.0』の焼け跡の東京も同じ考え方で作られています。
2. 昭和、とくに戦中・戦後を繰り返し描く
『ALWAYS』三部作(昭和30年代)、『永遠の0』(太平洋戦争)、『海賊とよばれた男』(戦前〜戦後)、『アルキメデスの大戦』(開戦前夜)、そして『ゴジラ-1.0』(終戦直後)。時代を少しずつずらしながら、同じ時代のまわりを回り続けています。『ゴジラ-1.0』は、その積み重ねの上に立つ作品です。
3. 「生き残った人」の物語
『永遠の0』の主人公は「必ず生きて帰る」と言い続けた特攻隊員でした。『ゴジラ-1.0』の敷島は、特攻から逃げて生き残った男です。死ぬことより、生き延びたあとをどう生きるか。この問いが、いくつもの作品を貫いています。
監督作品(年代順)
2000年代: SFから昭和へ
- 2000年 『ジュブナイル』 … 監督デビュー作。少年たちと小さなロボットの夏を描くSF
- 2002年 『リターナー』 … 金城武、鈴木杏が主演のSFアクション
- 2005年 『ALWAYS 三丁目の夕日』 … 昭和33年の東京の下町を描く。第29回日本アカデミー賞で、全13部門のうち12部門の最優秀賞を受賞
- 2007年 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』 … 続編。冒頭にゴジラが登場する場面があることでも知られます
- 2009年 『BALLAD 名もなき恋のうた』 … 戦国時代が舞台の時代劇
2010年代: 大作と原作ものが続く
- 2010年 『SPACE BATTLESHIP ヤマト』 … 『宇宙戦艦ヤマト』の実写映画化
- 2011年 『friends もののけ島のナキ』 … 3DCGアニメ(共同監督)
- 2012年 『ALWAYS 三丁目の夕日’64』 … 三部作の完結編
- 2013年 『永遠の0』 … 百田尚樹の小説が原作。第38回日本アカデミー賞で最優秀作品賞
- 2014年 『STAND BY ME ドラえもん』 … 3DCGアニメ(共同監督)
- 2014年・2015年 『寄生獣』『寄生獣 完結編』 … 岩明均の漫画が原作の二部作
- 2016年 『海賊とよばれた男』 … 百田尚樹の小説が原作
- 2017年 『DESTINY 鎌倉ものがたり』 … 西岸良平の漫画が原作のファンタジー
- 2019年 『アルキメデスの大戦』 … 三田紀房の漫画が原作。戦艦大和の建造をめぐる物語
- 2019年 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』 … 3DCGアニメ(総監督)
- 2019年 『ルパン三世 THE FIRST』 … シリーズ初の3DCGアニメ映画
2020年代: ゴジラへ
- 2020年 『STAND BY ME ドラえもん 2』 … 3DCGアニメ(共同監督)
- 2022年 『ゴーストブック おばけずかん』 … 子どもたちの冒険ファンタジー
- 2023年 『ゴジラ-1.0』 … 第96回アカデミー賞で、アジア映画として初めて視覚効果賞を受賞
- 2026年 『ゴジラ-0.0』 … 11月3日公開
原作本で読む
映画の原作になった本と、監督自身が書いた小説版です。
どれから観るか
- 『ゴジラ-0.0』に備えたい → 『ゴジラ-1.0』。直接の前作です
- 作風の原点を知りたい → 『ALWAYS 三丁目の夕日』。CGで「時代の空気」を作る手法がここで確立しました
- 『ゴジラ-1.0』の主題をさかのぼりたい → 『永遠の0』『アルキメデスの大戦』。戦争と「生き残ること」を描いた2本
- 家族で観たい → 『STAND BY ME ドラえもん』『DESTINY 鎌倉ものがたり』
『ゴジラ-1.0』『ゴジラ-0.0』で野田を演じる吉岡秀隆は、『ALWAYS 三丁目の夕日』の主演の一人でもあります。金曜ロードショーの2週連続放送は、同じ監督と俳優の18年の距離を続けて観られる機会です。


